メインコンテンツへスキップ

KYC Drift: hosted AI——身元要件とデータの扱いの記録

「この AI は匿名で使えるのか」——その問いより、少し答えやすい問いを立てましょう。あの問いには、正直な yes/no の答えが存在しないからです。代わりに、こう問います。各事業者自身の公表文書は、あなたの利用にどの身元アンカーをひも付けているのか。そして、入力した内容はどうなると書いているのか。 このデータセットが記録するのは、まさにそれです。hosted AI(事業者のサーバー側で動く AI)の8サービスについて、各社自身の terms・privacy policy・ヘルプページから値を抽出し、その一つひとつを、その値を記載している文書のアーカイブ版へリンクしています。

マトリクス
#

次元ClaudeAnthropicDeepSeekDeepSeekGeminiGoogleLe ChatMistral AIChatGPTOpenAIOpenRouterOpenRouterPerplexityPerplexityVeniceVenice
登録・利用時の身元 各接点で provider が要求/収集する身元。
アカウント要否必須未評価必須条件付き未評価必須未評価任意
登録に要る識別子未評価メールまたは電話必須未評価メール / 電話 / SSO のいずれか未評価必須未評価
登録時の電話必須 メールまたは電話未評価提供した場合に収集メール / 電話 / SSO のいずれか未評価未評価未評価
登録時のメール条件付きメールまたは電話未評価収集されるメール / 電話 / SSO のいずれか条件付き未評価未評価
ログイン方式 (SSO/wallet)Google SSO または email magic-link未評価未評価未評価未評価未評価未評価メール・ソーシャル・Web3 wallet のいずれか
最低年齢18 歳以上未評価未評価13 歳以上未評価未評価未評価未評価
後続の身元/電話確認条件付き未評価未評価未評価未評価未評価未評価未評価
決済と billing 身元未評価未評価未評価未評価必須受入あり未評価未評価
データの扱い 入力/データの行方 (保存・保持・学習・レビュー・共有)。
prompt の下流転送未評価未評価未評価未評価未評価下流事業者へ送信未評価zero data retention (下流に課す)
入力の学習利用既定で有効 (オプトアウト可)既定で有効 (オプトアウト記載なし)未評価既定で有効 (オプトアウト可)既定で有効 (オプトアウト可)下流事業者ごとに異なる (選択可)メール内容は除外非開示未評価
会話の人間レビュー未評価未評価あり非開示未評価未評価未評価未評価
保持期間未評価未評価最大 3 年利用者が消すまで未評価未評価未評価保持しない
削除と識別子の再利用利用可利用可未評価利用可利用可削除後に再利用可未評価未評価未評価
切り離しレバー (temp chat/ZDR/opt-out)未評価未評価利用可利用可未評価未評価未評価未評価
data controller の管轄未評価中国 (CN)未評価FR未評価未評価未評価未評価
ネットワーク層 (別枠) provider-身元の切り離し scope 外。事実としてのみ記録。IP/端末/analytics は network 層。
第三者 analytics未評価未評価未評価未評価未評価あり未評価未評価
収集 metadata (IP 等)未評価未評価収集される未評価未評価未評価未評価収集される

列はアルファベット順です。 · 全ての値は事業者自身の文書の記載であり、実際の運用を検証したものではありません。 · 未評価 = 一次資料からの抽出が未実施です — 空欄は「要件なし」の証拠ではありません · ⚠ = 情報源が矛盾 · ↻ = 経時変化あり · スコア・ランキング・推奨はありません。

この表の読み方
#

  • 全ての値は事業者の記載です。 記録しているのは、事業者が公表文書に書いている内容です。実際の運用は検証していません。policy に “we collect X”(X を収集する)とあることと、登録画面が X なしでは先へ進めないことは、同じではありません。両者が食い違う場合は、別々の観測として記録します。
  • 「未評価」は文字どおりの意味です。 その次元をまだ一次資料から抽出していない、というだけのことです。「要件が存在しない」という証拠ではありません。沈黙を「要件なし」と読ませるのは、比較表が読者を誤導する最もありふれた手口です。だからこの表は、セルを空欄のまま残しません。
  • ⚠ は「情報源が矛盾」の印です。 情報源どうしが食い違うとき(公式ヘルプの記載と第三者の報告が異なる、など)は、公式の記載を値として表示し、食い違いそのものをサービスページに記録します。どちらかの側に黙って付くことはしません。
  • ↻ は「経時変化あり」の印です。 要件は変わります。以前の状態を裏付ける証拠があるときは、何が変わったのかと、その変化が起きた期間をどこまで絞り込めたのかを、サービスページに示します。
  • 列はアルファベット順です。 ランキングも、スコアも、「ベスト」もありません——意図してそうしています。どこまでのひも付けなら受け入れられるかを決めるのは、私たちではなく、あなたの脅威モデルだからです。データから何が読み取れるかは公開所見で読み解いています。各記号の意味と、証拠をどう検証しているかは、methodologyにまとめています。

再利用
#

本データセット(私たちのメタデータと注記)は CC BY 4.0 です。引用している事業者の文言の権利は各事業者に残り、検証のための短い抜粋として転載しています。機械可読の export(EN 版のみ): index.json

Cite as: Cora Aegis, “KYC Drift” (v2026.07), cypherpunkguide.com/ja/data/kyc-drift/, CC BY 4.0

訂正のご連絡と、掲載事業者からの異議は editor@cypherpunkguide.com へ——誤りは修正し、訂正の記録を公開します。