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Methodology — KYC Driftがhosted AI事業者の主張を記録する方法

127 文字
目次

現行パイロットの状態
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現行版は証拠付きパイロットであり、市場全体を網羅する監査ではない。hosted AI 8サービスについて44件の現行記録がある。44件全てが事業者の公表文書に基づき、製品画面の実地観測は0件だ。判定軸は17次元で、サービスとの組合せは136欄になる。45欄には適用範囲付きの現行記録が1件以上あり、91欄にはない。この数は収録状況であり、割合による網羅度や全範囲の調査完了を意味しない。

記録する単位
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基本単位は、一つのサービスについて、特定の属性・利用段階・適用範囲を記述する個別の事実記録だ。利用段階は登録、継続利用、決済、復旧、削除に分ける。一つの記録に、事業者が述べる要件、情報の収集・確認方法、ひも付く先と受領者、対象地域・プラン・利用形態・登録方法、日付、根拠資料を持たせる。

追記型の履歴を保証するのは2026年7月26日以降である。それ以前の44件は従来データをまとめた基準版(legacy baseline)であり、完全な変更履歴とは主張しない。同日以降にポリシーが変わった場合は、古い記録を削除せず、新しい記録にどの過去記録を置き換えるかを明示する。こちらの記録ミスを直す場合も、どの記録を訂正したかを示す。現在値の比較画面はこの履歴から生成するもので、履歴そのものの代わりにはならない。

意図的に測らないもの
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  • 通信経路上の匿名性。 IPアドレス、端末の識別情報、Tor/VPNへの対応、サイトの利用状況計測は別の層だ。事業者が公表する通信データの記載を別枠で記録する場合はあるが、どの欄も通信経路上の匿名性を保証しない。
  • 決済仲介者への情報開示。 事業者が特定の決済手段を受け付けるという記載は残せる。仲介者が支払者について何を知るかは対象外だ。
  • 法的手続によるアクセス。 公称法人と管轄は記録できる。裁判所命令や国家安全保障手続で何に到達できるかまでは断定しない。
  • 内部システムでの実施状況。 ポリシーは事業者が公表した内容を示す。製品や内部システムがそのとおり動いたことまでは証明しない。

値の情報源
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事業者文書と管理された製品画面の観測は、上下関係のある情報源ではない。それぞれ別の問いに答える証拠の役割だ。

  • 事業者文書は、事業者がポリシー、規約、ヘルプ資料で何を公表したかを示す。事業者の記載から作る事実が支えられるのは、その文面と適用範囲までである。
  • 管理された製品画面の観測は、日付、地域、プラン、利用形態、登録方法などを固定した一つの経路で何が起きたかを示す。観測記録には、確認済みの検証資料を保存し、そのハッシュ値を公開用マニフェスト(公開内容との結び付けを記録する一覧)へ登録する。その観測結果を範囲外へ一般化しない。
  • 事業者サポートの回答、画面のアーカイブ、第三者報告は調査課題の発見や記録の補強には使える。ただし、適切な役割の要件を満たす証拠として登録されない限り、表示値にはしない。

どちらか一方を、もう一方の値で黙って上書きすることはない。現行のP0公開経路(初期実装段階)では、同等の適用範囲で事業者文書と管理された観測が食い違った時点で、その版の公開を保留する。二つは別々の証拠系列に残して判定を待つが、新たな矛盾状態はまだ公開しない。P1で追記型の構造化された矛盾関係を導入した後は、一方で他方を上書きせず、両方の記録を並べて公開できる。現行パイロットは事業者文書のみで、製品画面の実地観測は0件だ。

「収集する」と「必須である」も分ける。プライバシーポリシーに電話番号を収集する場合があると書かれていても、登録時に必須とは限らない。事業者の記載では、文書が義務を明記した場合だけ必須とする。画面上の実地観測では、定義した経路が入力なしに先へ進めないことを示した場合だけ必須とする。

統制語彙と空欄を作らない規則
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欄には、必須 · 任意 · 条件付き · 利用可 · 入力時に収集 · 収集する場合あり · 未評価 · 矛盾 · 地域依存 · プラン依存 · 非該当などの統制語彙を使う。

  • 未評価は、そのサービスと次元について、表示された適用範囲に対応する現行記録がないことを示す。
  • 矛盾は予約済みだが、現行パイロットでは未使用の統制語彙だ。P0ではこの値を新たに登録できず、同等の適用範囲に食い違いがあれば公開を保留する。P1で追記型の構造化された矛盾関係を導入し、両方の記録を結び付けられる段階で使用する。
  • 非開示は現行パイロットでは未使用の予約語だ。定義した文書群全体を評価した記録が必要であり、現在集めた事実に記載がないだけでは使わない。

空欄は使わない。文書が沈黙していることと、こちらの調査が届いていないことは別の状態であり、どちらも「要件なし」の証拠にはならない。

証拠、日付、完全性
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事業者文書では、次の規則を使う。

  • アーカイブ優先。 事業者のページはウェブアーカイブを経由して取得し、こちらのインフラから事業者の最新ページを直接取得しない。引用する記録はアーカイブ版だ。
  • 本文確認。 現行の事実が使う引用の全てが、デコード後のアーカイブ本文に残っている場合だけ、現行主張を支える証拠として扱う。最初の取得と、現行主張を支える最新の再確認は分けて表示する。
  • sha256の役割。 sha256は、保存したデコード後のアーカイブ本文を照合するハッシュ値だ。保存済みコピーのバイト列が変わっていないかを確認できるが、そのバイト列が取得時点に存在したことは単独では証明しない。
  • 取得時刻の根拠。 取得日時はWaybackの記録に基づく。暗号学的な時刻証明は未実装であり、既存の取得物を、取得時点の暗号学的証明付きとは説明しない。
  • 引用と保管。 短く整形した引用は原文のまま保存する。依拠した本文は手元にも保管し、アーカイブへのリンク切れで記録が失われないようにする。

管理された製品画面の観測では、実行条件と結果を記録し、リポジトリ管理下の指定されたinterface-runs/保存先に確認済みの検証資料を保管し、そのハッシュ値を公開用マニフェストへ登録する。文書アーカイブと画面観測の検証資料は、完全性の確認方法が異なる別々の証拠系列である。

発効日と表示するのは、ポリシーや規約がその日に効力を生じると事業者が明記した場合だけだ。ページの「最終更新日」は文書日付であり、発効日ではない。取得日や観測日も、どちらかへ黙って置き換えない。

主張の情報源、完全性、実運用、鮮度、矛盾
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次の表示は、それぞれ別の問いに答えるため分離する。

  • 主張の情報源は、事業者の記載か、製品画面の実地観測かを示す。
  • 証拠の完全性は、文書アーカイブまたは画面観測の検証資料に対応する確認結果を示す。
  • 実際の運用は、別の管理された検証がない限り未検証とする。ポリシーのアーカイブだけで検証済みにはしない。
  • 事実の確認済み期限は、その事実が引用する各証拠系列を、現行主張を支える最新の後継証拠までたどり、証拠系列ごとの最新確認日のうち最も古い日を採る。
  • データセット全体の確認済み期限は、現行事実の確認済み期限のうち最も古い日とする。一部だけ再確認しても、全体の日付は進まない。
  • 情報源の矛盾は将来の表示項目として予約している。現行パイロットに該当する公開状態はなく、同等の適用範囲に食い違いがあれば、P1で構造化された矛盾関係を導入して両方の記録を結び付けられるまで、P0では公開を保留する。

これらをまとめた総合的な信頼度スコアは作らない。

経時変化、訂正、異議
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ポリシー変更の日付は、証拠が示せる精度にとどめる。保存記録の日付を発効日へ置き換えない。情報源に食い違いがあっても、編集判断で片方を採用して消すことはない。P0では公開を保留し、別々の証拠系列のまま判定する。P1で追記型の構造化された矛盾関係を導入した後は、両方の記録を並べて公開する。

データセット側の誤りは公開訂正する。事業者または読者はeditor@cypherpunkguide.comへ連絡できる。異議は原則14日以内の受領確認を目標とし、確認中は該当値に印を付ける。この期間は監視された訂正窓口に依存する運用目標であり、応答を保証する期限ではない。

更新目標と現在の限界
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目標とする運用は、全情報源の月次再確認と、検出した変化の人手による判定だ。現時点ではSLA(サービス水準の約束)として稼働していない。 取得・検証・差分確認・人手判定・公開判定の全工程を本番相当で動かし、稼働状況を確認できる記録を出したうえで、連続2サイクルを正常完了(GREEN)した場合にだけ継続的な約束へ移す。それまでは更新と訂正を手動で行い、表示された確認済み期限を鮮度の基準とする。

スコアを付けない理由
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総合的なプライバシースコアを作ると、一つの脅威モデルを全読者の判断へ埋め込むことになる。電話番号、接続先の事業者への転送、アカウントとのひも付け、保持期間は、足し合わせられる同じ単位ではない。KYC Driftは現時点で、事実、日付、適用範囲、未評価項目、情報源を示すが、品質順や推奨には変換しない。P1で構造化された矛盾関係を導入した後は未解決の食い違いも並列記録として示すが、現行パイロットには公開済みの矛盾状態はない。

選定とライセンス
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現行の8サービスは、アカウントを作らずに本文確認できる事業者の一次資料が各サービスに1件以上あったため、便宜的なパイロットとして選んだ。hosted AI市場全体を網羅せず、代表標本とも主張しない。メタデータと注釈はCC BY 4.0。引用した事業者の文章に対する権利は各事業者に残る。機械可読データは/en/data/kyc-drift/index.jsonで公開する。

引用例:Cora Aegis「KYC Drift: hosted AIの身元要件とデータの取扱い — パイロット」(v2026.07)、https://cypherpunkguide.com/ja/data/kyc-drift/、CC BY 4.0

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